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2006年4月14日 (金)

伊豆大島のGPS季節変動ノイズ

 斎藤・井口(2006)の手法を,手持ちの観測データに適用した.1998年から伊豆大島で実施している繰り返しGPS観測の島内26点データである.各点で気象観測は行っていないので,気象補正には島内元町にある大島支社で観測している水蒸気圧を用いた.観測点間の最大標高差は546mで,この基線では水蒸気圧1[hPa]あたり,上下成分で4.8[mm/hPa]のみかけ変動が生じることがわかった.標高差が縮むセンスである.この割合は標高差に依存し,標高差1km毎に-7.6[mm/hPa/km]であった.
 ところで不思議なことに,南北成分の変動にも水蒸気圧に対して相関があることがわかった.水蒸気圧の高い夏季に,基線間の南北距離が縮むのである.最も量の大きい基線でも,0.6[mm/hPa]程度で,上下成分よりも小さいが,やはり南北距離に依存し,南北距離差1km毎に-0.062[mm/hPa/km]であった.東西成分は明瞭ではない.
 これは,GPS衛星の軌道が北側の空に疎で南側の空に密であるため,上下成分で起きていることと同様な現象で説明が可能である.

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